表題番号:2007B-295 日付:2008/03/24
研究課題中国陝西韓城市司馬遷祠墓所蔵「歴代修築碑文」から見た司馬遷とその祠墓の研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 小林 岳
(連携研究者) 埼玉県立寄居高等学校 教諭 藤川 和俊
研究成果概要
 本研究は研究分担者に迎えた藤川和俊氏と共同でおこなう分野ならびに各個が分担する分野に分けて推進しているが、その研究成果概要は以下のごとくである。

 共同研究分野
①2004年、2005年に小林が実施した韓城市司馬遷祠墓の調査時に撮影・購入した北宋治平元年(1064)在銘李奎「司馬太史廟詩碑」、北宋靖康元年(1126)在銘「芝川新修太史公廟記碑」の写真・拓本・録文のデータベース化(本研究助成費で購入したPC活用)および訓読・注釈作業を行っている。
②2008年8月23~26日に陝西省西安市における現地調査を実施し、陝西省歴史博物館・西安博物館・碑林博物館・咸陽博物館・乾陵博物館等において研究員との意見交換、最新の出土文物の説明を受けた。
③8月25日に陝西省乾陵県において章懐太子、懿徳太子、永泰公主三墓の墓室および出土文物の調査を行った。

 各個研究分野
小林は、上記の調査後29日まで西安市に滞在し、西安市内外における司馬遷『史記』関連史跡の調査ならびに研究者との意見交換を行った。また陝西省歴史博物館を三訪し、研究員より章懐太子墓出土壁画および最新の出土壁画に関する説明を受け、意見交換を行った。

藤川は、8月27~30日まで河北省邯鄲市を訪れ、戦国趙邯鄲城、趙王故城・武靈王叢台・北滏河等を調査するとともに邯鄲市趙王城文物管理所・邯鄲市博物館において研究者の説明を受け、意見交換を行った。これは趙世家を中心とする『史記』戦国趙關係記事の研究に欠くことの出来ない調査であることは言うまでもない。