表題番号:2007B-224 日付:2008/03/24
研究課題人間中心のユニバーサル・ユビキタス情報アクセス共有活用支援環境の構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 教授 金 群
(連携研究者) メディアネットワークセンター 助手 シュティフ ロマン
研究成果概要
 情報通信技術(ICT)の急速な進歩に伴い、何時でも何処でも誰でも使えるユビキタスネットワーク社会のインフラが整いつつある。このような社会であらゆる人がICTの恩恵を実感でき、安心して快適で便利な生活をしていくためには、誰もが時間的、空間的、身体的制約、知識、言語の壁を超えて、手軽に使いこなせる情報環境やユーザーインターフェースが必要不可欠である。本研究では、ユビキタス環境において、ライフタイムにわたる情報アクセス共有活用のあり方について検討し、それを支援するシステムを実現するための主な問題と課題を明らかにし、人間を中心に据えたアプローチと関連技術を研究開発し、ロングタームにわたるユビキタス情報アクセス・マネジメント・共有活用支援環境を構築し、実証実験を行うことを目指している。

 本年度では、まず、共有・共同利用を念頭に、ロングタームにわたるユニバーサル・ユビキタス情報アクセス共有活用支援環境を実現するために、利用者の利便性とシステムの柔軟性やスケーラビリティの両立を可能とする人間中心のサービス指向アプローチについてサーベイや研究調査を行った。また、利用者の情報アクセス行動を推定する逐次適応モデルなどを提案し、人間の情報行動をモデル化するとともに、情報探索・推薦、情報アクセス・一括管理、共有活用を支援するプロトタイプシステムとして、BESS(Better Search and Sharing、「よりよい検索・共有」)やUPS(Ubiquitous Personal Study、「ユビキタス・パーソナル・スタディ」)、モバイル検索のためのスクロールなしのインタフェースなどを研究開発し、実験評価を行っている。