表題番号:2007B-080 日付:2008/03/05
研究課題カリバチの社会学的待ち行列モデルの研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 准教授 豊泉 洋
研究成果概要
Social queueでは、グループ内に明確な階級構造が見られ、queueの先頭(階級の頂点)にいる個体が、グループ内で優位な生活(生活サポート、独占的な繁殖活動等)を送ることができる。その他の個体は、queueの先頭になる順番を待ち、待つ間は、ヘルパーとしてグループの活動を支える。ヘルパーの活動は、生命の危険を伴い、ヘルパー自身の利益を損なうものも多い。どうして、生命の危険を犯してまでヘルパーとしてグループに加わるのかという疑問に対する満足な答えはまだみつかっていない。

特にHairy-Faced Hover Waspが作るsocial queueは、年功序列型の厳格なsocial queue構造を持つことが知られている。本研究では、Hairy-Faced Hover Waspのsocial queueを数学的にモデル化し、その特性を分析した。