表題番号:2007B-072 日付:2009/03/28
研究課題ヨーロッパ中世の宗教間理解における<信仰と理性の関係>の再検討
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 八巻 和彦
(連携研究者) 商学学術院 教授 矢内 義顕
(連携研究者) 聖トマス大学人間文化共生学部 教授 松本 耿朗
(連携研究者) 北星学園大学経済学部 教授 山我 哲雄
(連携研究者) 実践女子大学文学部 教授 降旗 芳彦
(連携研究者) 上智大学文学部 准教授 佐藤 直子
研究成果概要
本年度のわれわれの研究は、予算の制限もある中で以下のように展開された。
 (1)研究の中心は、メンバー個人がそれぞれの研究に携わる形で進められた。
 (2)共同での研究会としては、研究メンバーの山我氏が勤務する北星学園大学(札幌)で10月に開催した。
   この際に、各自の研究報告と2008年度の科学研究費補助金申請のための研究計画を詰めた。
 (3)本来が三年計画の研究課題であるために、本年度はまだまとまった成果を出すには到っていないが、メンバー各自の研究成果の発表は、別項の通りである。
 なお、今年度に研究成果を公刊することのなかった降旗芳彦氏も、以下のような研究を進めている。ロジャー・ベーコンが、キリスト教の完成にとって異教の知恵の導入が必要不可欠であると考えるに至った理論的根拠について研究し、人類にとっての知恵の普遍性に関する確信とその普遍性が神に由来するという考えが根底にあることを明らかにした。さらにこの主張を支えているベーコンの認識論と理性論およびその宗教的意義について考察した。
 また、当初は研究分担者として参加していた薗田坦氏が、勤務大学の学長職の多忙化により分担者から外れたいとの申し出があったので、本報告書からはその名前を削除していることを付記する。