表題番号:2007B-026 日付:2008/03/17
研究課題ポピュリズムを超えて ―東京都知事選挙結果と地域政治のコンテクストの関連性研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 教授 森 元孝
研究成果概要
「オリンピック誘致と東京都知事についてのイメージ調査」という主題により、インターネットによるWeb調査を株式会社マクロミルに委託して実施した(実施日時: 2008年1月8日、9日両日。サンプル構成: 株式会社マクロミルの東京都居住のモニタ会員のうち20代から70代まで年代別性別により各52サンプル×12カテゴリーからなる624サンプル)。
 選挙人名簿閲覧の制限、ならびに郵送調査による回収率の極度の低さを考え、基本的な傾向を把握するために、インターネットによるWeb調査に一定の有効性を考えたためである。すでに2006年度に同傾向のパイロット調査を実施しており、それをもとに調査諸項目を練り上げた。
 調査票の構成は、1995年から2007年までの東京都知事選挙における投票行動、2016年東京オリンピック誘致への賛否、オリンピック誘致についての感情温度、政治家についての感情温度、1964年東京オリンピックについての記憶とそのイメージ、一般的属性(職種、業種、学歴、所得)、都市東京についてのイメージ(自由回答)から成っている。基本軸は、大量観察であるが、自由回答により、今後の同種調査の基本的要素発見を意図したものである。
 すでに調査概要ならびに基本集計結果については、以下で公開をしている。
 http://www.f.waseda.jp/wienmoto/Japanese/Study/General/research01.html
 これをもとに、この調査の基本的関心である、各種イメージ・感情温度の測定から多変量解析を行い、因子分析ならびに、クラスター分析の実施と、自由回答をもとにした類型化作業を実施している。さらに、これまで1999年、2003年、2004年実施の調査結果との比較検討も実施中である。これらの結果についても、上のサイトで公開を行う。