表題番号:2007A-801
日付:2008/03/21
研究課題戦後東南アジアをめぐる日・英の文化政策
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学術院 | 教授 | 都丸 潤子 |
- 研究成果概要
- 戦後の東南アジアに日英が共通にかかわったプロジェクトとして、
1950年からイギリスが主導した東南アジア・南アジア諸国への国際的経済援助計画
(コロンボ・プラン)に着目して研究をすすめた。関連する2次文献の取り寄せと検討、
さらに、同プランの実施状況も含めた1950年代から1960年代のアジア国際秩序の変容を
テーマとするイギリス経済史・帝国史、国際関係論研究者による研究会への参加・報告を
とおして、日英にとって、同プランがアジアに対する経済政策であると同時に、
すぐれて政治的・戦略的な側面を持ち、日英のアジア地域への影響力を高めたり維持
したりするための文化的政策も含んでいたことが判明した。
これをうけて、さらに関連の一次資料のコピーを英国公文書館から取り寄せたり、
日本側の公文書などを検討した結果、具体的なプロジェクトや官僚たちの議論の中から、
日英の東南アジアに対する文化的政策のあり方や意図がより明確になってきた。
この成果は以下のような国際ワークショップや国際会議での報告の形で
発表する予定である。今回の助成をいただいたことに深く感謝申しあげたい。