表題番号:2006B-306 日付:2014/03/14
研究課題高等学校数学と情報Bとの連携の視点をもった教科横断型の科目開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 武沢 護
研究成果概要
 今回は、先行研究である特定課題「2003A-960:高等学校新教科情報Bにおける教理科学的側面をもった教材開発とそのWeb化」に引き続き、教科横断型の科目開発を目的に「情報サイエンス」という科目を開発し、高等学院での授業を通して実践研究を行った。
 高等学校普通教科「情報B」の目標は「情報の科学的な理解」を深めることであるが、現状ではこの学習に関する教材コンテンツはまだまだ不十分であり、その研究開発ならびに教材の共有化は重要な課題である。
また高等学校「数学」においても、学習者の数学的なものの見方・考え方を育むため、コンピュータ等の情報機器に対する積極的な活用に関する具体的研究も課題である。
 以上の視点から、数理科学的側面をもった科目の開発ならびに高校生用の教材の開発、とりわけ数学・情報分野横断型の教材コンテンツを開発した。具体的には数式処理システムMathematicaを利用した3次元グラフィックスの描画、グラフィックス・プログラミング、再帰的プログラミングに関する教材開発であり、この科目を実施するに当たっての年間シラバスならびに自作教科書も作成し、一定の成果をあげた。
 また、PCレベルでない携帯端末対応のコンテンツ開発も今後さらに重要になると考え取り組んだ。具体的には携帯端末としてのiPodの活用で、この機器を用いた教材をいくつか開発し、その有効性の可能性が得られた。
 今後は、この携帯端末iPodを活用した研究をさらに推進する予定である。また現在、数学のWeb教材の開発を民間の教育研究団体と高等学院とで進めており、今後の検証授業を経て成果を発表する予定である。

【参考Webサイト】
・http://www.waseda.jp/gakuin/joho/science.htm
・http://www.f.waseda.jp/takezawa/math/