表題番号:2006B-280 日付:2007/03/14
研究課題アジア各国における知的財産判例データベースの構築
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院法務研究科 教授 高林 龍
研究成果概要
「アジア各国における知的財産判例データ・ベースの構築」というテーマで研究を続けているが、 17年度に引き続き、18年度の特定課題の研究課題は、韓国に特定して作業を進めた。具体的には、(1)判例データ・ベース構築、(2)研究論文作成の二つである。(1)では、韓国特許法院のチェ・ソンジュン部長判事に、韓国の最近の知的財産権の判例の中で重要な意味を有する判例を30件セレクトし、その判例を評釈してもらった。 その30件の判例は英語に翻訳され、現在判例データ・ベースに搭載されている(総計60件)。それに加え、(2)韓国特許法院のチェ・ソンジュン部長判事を招聘して、 2007年1月25日に「RCLIP特別セミナー『韓国の最近の興味深い知的財産権判例』」を開催した。セミナーではデータ・ベースに搭載された30件の判例やそれと関連する最新のこ判例など、韓国大法院の最近の特許・商標・著作権の判例を具体的に挙げながら、韓国の知的財産権判例の最新動向を紹介した。またこのセミナーでは 研究代表者である高林龍(早稲田大学大学院法務研究科教授)と高部真規子部長判事(東京地裁)、韓国漢陽大学のユン・ソンヒ教授がパネルとして参加し、パネルディスカッションでは日本の判例との比較を通じて日韓知的財産法の現在を探る有意義な議論がなされた。