表題番号:2006B-238
日付:2011/04/18
研究課題戦前期日本の洋舞研究とその資料集成作成
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 | 助教授 | 杉山 千鶴 |
- 研究成果概要
- 本研究は、戦前期の中でも1916年~1932年までに限定し、特に自身がこれまでに対象としてきた軽演劇とモダンダンスに関し、資料の収集を進め、資料集成を作成することを目的としている。
雑誌資料は、学内機関ではコピーカードを用い「演劇研究」「早稲田文学」「新青年(昭和期のみ)」「近代生活」を、また学外機関では閲覧費及びコピー費を用い「新喜劇」「モダン日本」「文藝春秋オール読物」より収集した。 また文献では、現代舞踊協会監修DVD「現代舞踊の流れ」、ジャンルに偏らず広く舞踊を対象とし批評活動を行った故・村松道弥氏の著作「私の舞踊史」上・中・下巻、さらに風俗との関わりから「コレクション・モダン都市文化」、美術・文学等周辺領域との関わりを明らかにするに最適な「海外新興芸術論叢書」等、また貴重書を購入した。収集した雑誌資料と文献に関しては、今後、自身のみならず同時期の洋舞や軽演劇を対象とする研究者等にとって、様々に展開していく研究活動に大いに貢献することが期待できる。
収集した雑誌記事は、コピーをそのまま簡易製本したが、現在、これを1冊にまとめるべく、PCで打ち直している段階である(簡易製本終了後に提出の予定)。
今回収集した資料はほとんどが昭和期を扱ったものや昭和期発行のものであり、読者層が比較的上層に限定されているので、軽演劇の嚆矢と言える浅草オペラの流行した大正期について、観客層が講読したと思われる雑誌や専門誌を対象に資料を収集するという課題が残された。