表題番号:2006B-089 日付:2011/05/27
研究課題国際比較に基づく教員免許更新制と英語教員養成・研修システムの実証的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 神保 尚武
研究成果概要
教員免許更新制度導入に係る提言を以下のようにまとめた。

1. 免許更新制度は自己研鑽と最新の知識・技能を保証する制度であるべきである。
 * 不適格教員の排除を第一義的な目的とすべきではない。

2. 免許制度を導入する際には、教員が研修を行いやすい職場環境を整備するべきである。
 * 実態は、研修を行いにくい環境であるという意見が多い。

3. 更新講習30時間の実施にあたっては、弾力的な運用が望ましい。
 * 行政による講習のみでなく、勤務時間内で実施可能な校内研修(研究授業)や学校間の連携による研修などを含めることが望
ましい。

4. 免許更新制の制度設計に関しては、理論と実践を融合させるために、策定委員会には多数の現職教員を参加させるべきである。
 * 「教員免許更新制の導入に関する検討会議」委員23名のうち、現職教諭は1名(養護教員)のみである。

5. 免許更新制を導入する際には、教員の資質能力基準を含む評価シシテムを作成し、公開するべきである。
 * 英米では上記システムが国家レベルで確立され、公開されている。

6. 以上の項目を実現させるために、確固たる権限を有する独立した機関、「教職評価・研究機構」(仮称)を設置すべきである。