表題番号:2006A-003 日付:2007/04/02
研究課題社会的ジレンマ問題の解決のための被験者差異を重視した政治経済実験
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学術院 教授 船木 由喜彦
研究成果概要
本課題では、オランダおよび日本で経済学実験を行うことが主たる研究活動であり、研究代表者の在外研究先であるティルバーグ大学(9ヶ月)において、本テーマに関する実験を6回以上行った。また、アムステルダム・フリー大学(3ヶ月)において関連する理論研究を行った。なお、研究途中に日本にも1時帰国し、早稲田大学でも2回の実験を行った。これらの成果の一部はアムステルダムで行われた21COE-GLOPEのコンファレンスにおいても報告された。このような研究の成果は下記のように論文にまとめられ、現在、国際雑誌に投稿中あるいは投稿準備中である。

実験研究(オランダ、日本)の成果:
1)共有資源ゲームにおける提携形成の実験の論文作成と研究報告
2)社会的ジレンマゲームにおける提携形成の実験の論文作成
3)個人のもつ戦略的思考の強さと視線の動きの関連の研究の論文作成

関連する理論的な研究の成果:
1)平等性と貢献度を共に考慮した協力ゲームの新しい解の特徴付けの研究の論文作成
2)外部性のある状況における、適切な利益分配の方法の研究の論文作成

上記以外に、イスタンブール(トルコ)、ハノイ(ベトナム)における国際学会において関連研究の報告を行った。また、マーストリヒト大学(オランダ)、モンペリエ大学(フランス)、パリ大学(フランス)、早稲田大学においても、セミナーにおいて、上記の関連研究の報告を行った。