表題番号:2005B-300 日付:2006/03/24
研究課題白血球活性酸素生成系の新しい解析法の開発と運動負荷研究への応用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 専任講師 鈴木 克彦
(連携研究者) 人間科学学術院 教授 今泉 和彦
(連携研究者) 人間科学学術院 助手 一之瀬 貴
(連携研究者) 先端科学・健康医療融合研究機構 助手 奥津 光晴
研究成果概要
 白血球活性酸素産生能の測定系として、全血を温度官能性ゲルと接触させると白血球が浸潤することをメビオール社との共同研究にて検討し、その素材を利用してさらに遊走した白血球が産生する活性酸素をluminol依存性化学発光法やdihydrorhodamine 123, hydroethidine(蛍光)にて測定できるよう条件設定を進めた。
 この測定系を運動負荷研究に応用したところ、白血球のゲルへの浸潤(遊走能)が高まる傾向を示した。ストレスホルモンやケモカインの変動とケモカイン受容体CCR2の発現との関連を調べたところ、CCR2はエピネフリン、ノルエピネフリンの影響を受けなかったが、コルチゾールの濃度に依存して増強した。さらにCCR2の発現の増強により、白血球の移動能力も増加した。この結果はストレスによって分泌されるストレスホルモンがCCR2の発現を増強させた可能性を示している。