表題番号:2005B-291 日付:2008/05/26
研究課題生涯を通した健康行動の習慣化を目的とした包括的行動変容プログラムの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 教授 竹中 晃二
研究成果概要
本研究の目的は,生活習慣病罹患に影響を与える健康行動の中でも,特にわが国の職域において介入が困難とされてきた身体活動(運動・スポーツを含む日常の身体活動全般)について,子どもから成人,高齢者にいたるライフスパンを見越した上で,それぞれの年齢層,また性別に配慮した上で効果的な活動量増強を目指したプログラムを開発し,それらの効果を多様な観点から検証することであった.従来行われてきた各年齢層の健康教育プログラムでは,本研究で強調しているところの「行動」が伴わない「成果」は期待できないにもかかわらず,例えば生化学的な「成果」にのみ注意が払われてきた.本研究では,特に身体活動行動の継続・維持を強調し,行動変容理論・モデルを基にしたプログラム開発を行うとともに,「行動」と「成果」の両面から評価法を開発した.また,これら行動変容理論・モデルを基にしたプログラムの配信にあたっては,子どもの学校プログラム,職場の対面,ニューズレター,電話,郵便,インターネットなど多様な情報伝達チャンネルを使用したプログラム,高齢者施設でのプログラムなど,それぞれの場で効果が最大限期待できるように配慮を行った.さらに,募集に際しては,社会的マーケティングを用い,募集から評価に至る一連の流れの中で,身体活動量増強を目的とした職域行動変容プログラムの開発および評価を行った.