表題番号:2005B-023
日付:2006/12/27
研究課題語彙機能文法に基づく多言語並行処理と中国語・韓国語文法開発の企画調査
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 法学学術院 | 教授 | 原田 康也 |
(連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 中野美知子 |
(連携研究者) | 文学学術院 | 教授 | 楊達 |
(連携研究者) | 法学学術院 | 専任講師 | 首藤佐智子 |
- 研究成果概要
- 本特定課題研究の前提となった科研費申請ではLFG (Lexical-Functional Grammar:語彙機能文法)に基づく自然言語処理システム XLE (Xerox Linguistic Environment) の枠組みで開発されたさまざまな言語の処理システムを統合的に活用する可能性を検討するため、LFG/XLEの枠組みで現在進行している各言語の文法開発の状況を掌握するとともに中国語・韓国語に関する基礎的な言語資源(コーパス)の所在を調査し、HPSG (Head-driven Phrase Structure Grammar: 主辞駆動句構造文法) などLFG 以外の枠組みで開発された中国語・韓国語の文法からの転換の可能性を視野におきつつ、研究協力体制を構築することを目指した。本特定課題研究においては、予算ならびに研究期間が限られていることから、文献ならびに関係者からの聞き取りによる予備的調査を中心とした。
具体的には、2005年9月のParGram Meetingが国内で開催されることになったことから、研究代表者原田康也ならびに研究分担者中野美知子・首藤佐智子がこれに参加し、LFG/XLEの枠組みで進行している各国語の文法開発の現状についての情報を得た。また、2005年11月に開催された日中自然言語処理共同研究促進会議に研究代表者原田康也が部分的に参加することが認められたため、LFG/XLEの枠組みに限らず、中国語の自然言語処理研究ならびに言語資源開発の現状についての知見を関係分野の研究者から直接情報を得ることができた。この際、2004年12月に早稲田大学でPACLIC 18 のサテライト・ワークショップとしてIWLeL 2004 を開催したとき参加を依頼した Jason Chang 博士と懇談し、自然言語処理技術を外国語学習に応用する可能性について意見交換を行った。また、2005年11月に研究代表者原田康也が韓国ソウル国立大学のChungmin Lee 博士を訪問し、韓国語の文法研究の動向について親しく教授を受けた。