表題番号:2005A-036
日付:2008/05/23
研究課題インターネットを介しての異文化交流とオンデマンド教材を用いた遠隔教育の拡大
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 中野 美知子 |
(連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 矢野 安剛 |
(連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 松坂 ヒロシ |
(連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 小林 富久子 |
(連携研究者) | 教育・総合科学学術院 | 教授 | 村田 久美子 |
(連携研究者) | メディアネットワークセンター | 助手 | 近藤 悠介 |
- 研究成果概要
- 平成17年度は、講座としてWorld Englishes and Miscommunication、Coexistence in Asia、グローバルリテラシー演習及び異文化交流講座をオープン教育センター設置科目としておき,教育効果を検証するデータとして利用した.また、教育学部での英米文学語学演習I/IIPの授業では韓国との交流材料を学生に作成させ、オンデマンド教材で学生を教育しながら,学生の反応を観察し,教育内容の充実をはかった.アジア英語について音声分析をまとめた.以上の研究について,7月にシンガポール国立大学での国際シンポジウムGlobal Education Conventionで3本,環太平洋応用言語学会で,研究代表者,分担者と研究協力者とともに22本発表した.エヂンバラ大学で学部学生の異文化交流の成果も公開した.上記の科目では遠隔ヴィデオ会議を用いて異文化交流を実施し,Cross-Cultural Distance Learning(CCDL)講座の開発と改善につとめ、Web-Radio Stationを準備した。アジア英語について分析し,11月にタイの国際学会Symposium on Natural Language Processingで研究代表者と分担者が3本の学会発表を行った。また,11月には研究代表者が台湾の学会で3箇所で,国際教養と異文化理解に関する招待講演を行った.12月に中国の複旦大学でCoexistence in Asiaの国際シンポジウムを開催し,中国,日本,韓国,タイ,シンガポールからの参加者があった.2月にシンガポールのRELCで,International Student Seminarを開催し,中国,日本,韓国,タイ,フィリッピン,マレーシアからの参加者があった.3月には,活動をまとめたCD-ROMを作成した。
平成18年度は、アジア地域に共通する環境問題などの現代的な課題、『アジアの共生』を「国際教養」の中心課題とし、オンデマンド教材としてまとめ、アジア15大学との本格的な教育実践を行った。参加大学の教員と指導法の統一を測るため、Teachers' Manualを作成した。また、学生の基礎知識として必要な『教材集』をまとめ、共通教科書作成の可能性を探った。儒教文化の影響がアジア各地の文化的な基盤として機能しているかを学生に体験させ、文化的な共通基盤が、国際理解の促進になるのかを考察した。7月末に韓国、2月中旬にシンガポールで学生のための海外での交流会を開催した。これらのセミナーは早稲田大学DCCからの資金援助を受けた。講座としてWorld Englishes and Miscommunication I/ II、Coexistence in Asia、グローバルリテラシー演習及び異文化交流講座をオープン教育センターに設置した。また、教育学部での英米文学語学演習I/IIPの授業では交流材料を学生に作成させた。オンデマンド教材で学生を教育しながら、学生の反応を観察し、教育内容の充実を図った。アジア英語(日本英語、韓国英語、中国英語、タイ英語、台湾英語、フィリッピン英語、インド英語、マレー英語、シンガポール英語)についてSegmental Acoustic Analysisを行い、音声分析を行った。教師の主観的評価と客観的評価の相関をもとめ、アジア英語についての実験をIntelligibility, Interpretability, Comprehensibilityの観点からまとめ、研究の成果は、大学教育英語学会全国大会、The 12th Annual Conference of the International Association for World Englishes、日本テスト学会、Asia TEFLなどで発表した。