表題番号:2005A-025 日付:2006/03/23
研究課題「教林文庫」の研究・補足調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学学術院 教授 吉原 浩人
研究成果概要
 「教林文庫」は、西国三十三所観音霊場第三十二番札所として有名な、滋賀県蒲生郡安土町の観音正寺の一坊である教林坊の蔵書を、故福井康順教授の仲介により、昭和32年4月に早稲田大学が一括購入した文庫で、総数は約1、150点に及ぶ。
 吉原浩人は、平成13年度~平成15年度科学研究費補助金基盤研究(C)(2)、2001年度~2002年度早稲田大学特定課題助成研究(課題番号2001A-527)、2003年度早稲田大学特定課題助成研究(課題番号2003A-032)の交付を受け、「「教林文庫」の研究」のテーマのもとに、早稲田大学図書館特別資料室「教林文庫」書籍を悉皆調査し、研究成果報告書『「教林文庫」の研究』を作成した。しかし、この研究成果報告書は、校正が不充分なものであり、またごく少部数の印刷のため、関係機関と調査参加者以外には配布されていない。
 そこで、本研究においては、再度「教林文庫」蔵書の悉皆確認調査を行い、前記報告書に記載された事項が正しいかどうかの点検を行い、公刊できる形での改訂増補を行うことを目指した。有志研究者・大学院生とともに、詳細な調査と、印記の再撮影を行ったが、膨大な資料を前に、前回調査の問題点が明らかになるばかりで、残念ながら期間内には、全点の再調査を終えることができなかった。今後機会を得て、さらに調査を継続していきたい。