表題番号:2004B-208
日付:2006/11/17
研究課題変形性膝関節症の進行・増悪予防の運動処方と生活指導に関する研究
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学学術院 | 助教授 | 鳥居 俊 |
(連携研究者) | スポーツ科学学術院 | 助手 | 倉持梨恵子 |
- 研究成果概要
- 早稲田大学所沢キャンパスにおいて、春期・秋期の2期間膝痛改善教室を開催し、12週間の運動療法による介入研究を行った。運動内容は以前に実施した膝関節、股関節周囲筋群の強化であり、特に股関節周囲筋に重点をおいた。また、日常生活で膝への負荷を小さくしながらエネルギー消費や筋力増大をはかる身体活動の実践を指導し、週1回の教室参加を含めた経過を日誌に記入させた。
参加者は全体として初期の軽症の変形性膝関節症を有する女性であり、X線分類で半数以上が1度、36%が2度、3度以上は10%未満であった。教室期間の前後に筋力、歩行計測(歩数、歩幅、歩行時の関節モーメント)、疼痛の状態を調査・計測した。介入前の諸計測値にはX線分類による重症度による差は著明ではなかった。
介入の結果、大部分の参加者で膝痛は改善し、股関節周囲筋力が増大していた。歩行計測の変数には大きな変化が見られなかった。
現在、介入後の歩行時の関節モーメントの算出を進めており、筋力変化と関節モーメントの変化が関連し、変形性膝関節症変化を保護するパターンに変化していれば介入の効果が生体力学的に実証できることになると思われる。