表題番号:2004B-003 日付:2005/03/25
研究課題本庄地域ベースボールクラブ設立・運営についての実践研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 本庄高等学院 教諭 福永 泰規
研究成果概要
本研究は、本庄地域における「総合型地域スポーツクラブ」の設立とスポーツ文化の向上・育成(特に野球を中心に)を目指して行った実践研究であり、教育機関である早稲田大学本庄高等学院と本庄地域のスポーツ団体、教育委員会等との連携により展開を試みた。
本研究は、本庄地域のスポーツ環境(特に野球)の実態調査、他地域の総合型地域スポーツクラブ実践の視察研修を行い、それらを本庄地域にあった形で総合型地域スポーツクラブの具体的活動に取り入れ、実践活動を行う形で研究を進めた。
その結果、本庄地域のスポーツ環境(特に野球)関しては、かなり整っている現状と、学校段階が上がるにつれ競技人口が少なくなる現状(問題点)が明らかになった。
また、他地域の総合型地域スポーツクラブの視察研修により、本庄地域における総合型地域スポーツクラブの展開として実際に、6つのクラブ運営を参考にし、「多世代交流(コミュニケーションの場)」「プログラム・企画の提供」「スポーツ文化・選手育成システム作り」「スポーツ指導・情報交換交流」などの内容を盛り込んだ以下のような企画を行った。
 ①少年野球交流(少年野球チームと高校野球チームの野球交流)
 ②周辺駅ボランティア清掃
 ③スポーツメディカルチェック(スポーツ障害の予防)
 ④高齢者健康作りウォーキング
 ⑤小学校低学年および5歳以上幼児対象「スポーツ・あそび」(トータルスポーツ)
 ⑥広報活動(ケーブルテレビ・地域情報誌への活動の掲載)
 ⑦指導者派遣事業
これらの活動を実際に行い、多世代に渡るスポーツ(特に野球)活動の統合、スポーツ(特に野球)を通じた地域貢献、施設の有効利用システムの構築、統括団体(おおくぼ山スポーツクラブ)の設立と円滑な自主運営等の可能性がかなり高いことが明らかになった。
さらに、この「おおくぼ山スポーツクラブ」の活動を総合型地域スポーツクラブとして「NPO法人の取得」と「施設管理移管」を視野に入れて更にその幅を広げること、学校の部活動を中心に始めたこの活動を、地域に根ざした住民の自主運営によるものに徐々に
段階を進めていくことが目指すべき理想であることが明らかになった。