表題番号:2004A-340 日付:2005/03/26
研究課題極限状況における集団意思決定法に関する国際研究プロジェクトの企画
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院情報生産システム研究科 教授 和多田 淳三
研究成果概要
現在、企業、経済、政治等の状況は不確定な要因を考慮して意思決定を行うことが要求されている。また、アラブ、アジア諸国等の状況は、テロをとるまでも無く、極限の状況下にあり、その中で経営的、経済的、政治的な集団意思決定を行うことが必要である。従来の不確定な状況で行う集団意思決定以上に、リスク管理に重点を置いた、心理的な圧力を考慮した、極限状況下での集団意思決定の方法が必要とされている。
 この様な分野は従来の集団意思決定法の枠組みでは、あまり議論されていない。しかし、今日の現状を鑑みるとリスク、極限状況を考慮した集団意思決定の方法を開発する研究を早急に行うことが必要である。本研究では『極限状況における集団意思決定法に関する国際研究プロジェクトの企画』を行うことを目的としている。
既に、我々は6年間に亘り、チェコと日本との間で「不確実な状況おけるデータ解析と意思決定」に関する研究を国際研究プロジェクトとして行ってきた。これらの研究成果は既に6冊のセミナー論文集として公表されている。これらの研究成果をさらに発展させ、『極限状況での集団意思決定法』の研究を行うことを計画している。これは西と東、北と南の間での民族抗争、国家間の抗争が多発しており、如何に交渉をまとめるか、このような状況を考慮した集団意思決定を如何に行うかが、今日的問題であり、その様な問題に対応するための研究プロジェクトの企画を行うものである。

 日本側における和多田淳三の分担である極限状況におけるリスクの取り扱いについての研究結果を述べる。
ファジィ多変量解析を用いて経済データの分析手法を開発した。これにより経済データからの状況の把握を可能に主る者である。
つぎに、事故の分析を行った。これにより事故のリスク分析が可能となる。
さらに、カオス的将来予測の分析を行いモデル構築に成功した。
最後に、言語データによる多変量解析モデルを開発した。