表題番号:2004A-264 日付:2005/03/24
研究課題後期シェリング哲学からの宗教の本質研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学総合学術院 教授 那須 政玄
研究成果概要
本年度は、3年前から共訳で作業を進めているヤスパース『シェリング』の翻訳のためにほとんどの時間を割いた。というのも、ヤスパースが引用している文献を逐一確認していく作業に思いのほかの時間がかかったからである。それでも、翻訳そのものは、2004年12月の段階で、一応完了し、出版予定の出版社「行人社」に翻訳原稿を提出した。したがって、今は3月下旬に出てくる初校のゲラを待っているところである。また、本翻訳の終わりに付ける「解題」(ヤスパース『シェリング』の意義と限界)の執筆中である。
 論文に関しては、一本しか書くことができなかった。シェリングの『人間的自由の本質』をベースにして、『善悪について』(智山教化資料第30集 「善悪を考える」所収 2004年11月発行)と題する論文を書いた。