表題番号:2004A-150 日付:2005/03/23
研究課題郡上八幡における官民協働街づくり方策効果の追跡調査と支援ツールの開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学術院 教授 佐々木 葉
研究成果概要
郡上八幡中心部においては、住民の自主的な街並み協定として、街並み保存地区における協定、街並み環境整備事業に伴う協定およびまちなみづくり町民協定があり、この対象地区の主要な通りに面したすべての建物の外観調査を行った。5年前の同様の調査結果と比較した結果、改修、建て替えにおいて、協定の成果と考えられる景観的配慮がみられる事例を把握した。また下水道整備が完了した地区において建物の改修が行われることが多く、それらに対しても協定が一定の効果を果たしているといえる。
一方、協定に適合しているかは地域住民から組織される協議会で検討されるが、その中では意匠の解釈、評価について議論が分かれることも多いことがわかった。議論は毎回個別の案件について地区ごとに行われるため、今回の調査によって把握されたまち全体での事例をヴィジュアルに一覧できるデータベースとして提供することは、議論の参考として意義があると思われるため、今後データの整理を行う。