表題番号:2004A-118 日付:2007/07/05
研究課題異文化理解に主眼をおいたe-learningシステムの構築と評価
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 森田 彰
(連携研究者) 日本大学 助教授 保坂 敏子
(連携研究者) 藤田 真一
研究成果概要
本特定課題研究「異文化理解に主眼をおいたe-learningシステムの構築と評価」は、異文化交流時代においてIT技術を最大限に利用
し、IT以前の教育の枠組みを超えた教育環境・教育方法を実現し、その効果を分析することを目指している。
平成16年度はコミュニケーションの道具としての語学教育、とくに外国人向け日本語教育をその対象とし、研究活動を行った。
まず、本研究においては、日本語教員志望の学生や国際交流関連のサークルの学生と大韓民国鮮文大学の日本語学習者を対象とし、同期型・非同期型を併用した遠隔教育環境 'Access to Japan (http://atj.narita.elec.waseda.ac.jp, ID: demo_student , Password: demo)' を構築した。
韓国側の学生50名前後、日本側の学生10人前後が参加した。実施方法は、まず、韓国側の学生が作文し、録音したものをWebサイトにアップロードする。次に日本側の学生がそれを採点する。チェックされたものを韓国側の学生が確認、修正し、再度アップロードする。作文の内容は「韓国のお勧めの場所」「日本と韓国の違い」などを設定し、異文化理解の促進を図った。
韓国側は毎週水曜日11:00~12:00までの授業を本プロジェクトのための時間に充て、プロジェクトを進行した。
その結果、年度末のアンケートから、韓国の学生の日本に対する親近感の向上が見られ、また、そのほかにも何人かの学習者について発音の矯正が見られるなどの学習効果も見られた。
本プロジェクトの成果については、平成16年度 情報処理教育研究集会や PCカンファレンス2004 などの国内シンポジウム、また、国際会議 IWLeL2004 などで報告した。以上