表題番号:2004A-117 日付:2009/10/20
研究課題日本企業の知的財産戦略に関する実証研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学学術院 教授 藤田 誠
研究成果概要
 2002年に、日本政府が「知的財産戦略大綱」を作成するなど、知的財産戦略は、いまや国家戦略の重要な柱のひとつになっているということができる。しかしながら、経済の実態を担う企業において、どのような知的財産戦略が実施されているか、あるいはどのような課題を抱えているかに関する調査は多くないのが現状である。
 こうした状況に鑑み、本研究では、日本を代表する企業約500社に対して、郵送による調査を実施することにした。具体的には、2005年3月に日経500種平均株価に採用されている500社に対して、郵送による調査を実施した。
 この調査では、企業の知的財産戦略の概要、経営戦略における知的財産戦略の重要度、知的財産に関するインフラ作り、部門間のコーディネーションなどに関して質問している。こうした調査により、知的財産戦略に関する経営学的な知見が蓄積されるとともに、企業の知的財産戦略のあり方に関する実践的な示唆も得られると思われる。
 なお、本成果概要書執筆時点(3月22日)までに、103社からの回答を得ているが、さらに回答を待ち、分析にかけたいと考えている。