表題番号:2004A-079
日付:2005/03/24
研究課題『明徳記』の研究――初期足利政権周辺の文学作品研究の一環として――
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
---|---|---|---|
(代表者) | 文学学術院 | 助手 | 和田 琢磨 |
- 研究成果概要
- 本研究は次の三点を柱に進めている。
1,『明徳記』再稿本(陽明文庫本系)の校本の作成。
2,『明徳記』再稿本の表現世界の検討と作成目的の考察。
3,『太平記』や『明徳記』など、南北朝から室町初期の軍記、および享受資料の発掘と位置付け。
本年は、『明徳記』の諸本調査を進め、主に再稿本の校本作成を行った。再稿本は岩波文庫に収められているが、
誤りが多いため読みやすい正確なテキストが必要とされており、また、前田尊経閣所蔵の版本に写された同系統の
本文との比較検討もされておらず、研究を進める上での基礎が整えられていないと考えたからである。
なお、この他に新出の『太平記』絵巻を発見したので、校本と合わせて、近く発表したいと考えている。