表題番号:2004A-035 日付:2006/12/27
研究課題語彙機能文法に基づく中国語・韓国語文法開発の企画調査
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 法学学術院 教授 原田 康也
(連携研究者) 教育・総合科学学術院 教授 中野美知子
(連携研究者) 政治経済学術院 教授 砂岡和子
(連携研究者) 国際教養学術院 教授 楊立明
(連携研究者) 文学学術院 教授 楊達
研究成果概要
 中国・台湾・香港・シンガポールなどの中国語圏ならびに韓国との人的・物的な交流とこれを支える情報通信基盤整備が現在の日本で緊急な課題となっている。
 本特定課題研究申請の基礎となった科学研究費(企画調査)においては、LFG (Lexical-Functional Grammar:語彙機能文法)に基づく自然言語処理システム XLE (Xerox Linguistic Environment) の枠組みで記述された英語・日本語・ドイツ語・フランス語・ノルウェー語などの文法を開発するにあたって得られた知見を活かしながら、中国語および韓国語の大規模な LFG 文法を短期間に開発可能であるか否かの判断を下すために、中国語・韓国語に関する基礎的な言語資源(コーパス)の所在を調査し、HPSG などLFG 以外の枠組みで開発された大規模な中国語・韓国語の文法からの転換の可能性を検討し、そのような開発を可能とする研究協力体制を構築することを目的としていた。
 このため、研究代表者ならびに研究分担者のこれまでの研究活動を通じた交流を元に、日本国内の産業総合研究所・独立行政法人情報通信研究機構・ATR・大阪外国語大学などの言語研究者から関連する知見の提供を受けるとともに、2004年12月に早稲田大学国際会議場で開催されたPACLIC18の準備や、別途学術振興会からの助成を受けて進めている日韓共同研究などの活動とも連携しながら、韓国の慶煕大学・高麗大学・ソウル国立大学・KAIST (Korean Advanced Institute for Science and Technology)・台湾のAcademia Sinica・National Tsing Hua Universityなどの言語学者・自然言語処理研究者から情報を収集した。