表題番号:2003B-052 日付:2005/04/04
研究課題ビデオ会議システムを利用した海外の日本語教師遠隔支援
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院日本語教育研究科 教授 宮崎 里司
研究成果概要
本研究は、今後増加が予想される、海外の日本語学習者のうち、日本語教育に携わる教師の支援及びその方法について、ビデオ会議システムを利用した遠隔支援という枠組みの中で検証するものである。具体的には、インターネットを利用し、ビデオ会議システムによる遠隔教育機能を、オンキャンパス、オフキャンパス両面から実用化し、海外の日本語学習者を対象とした日本語教育支援を目的とするものである。本学は、Cross Cultural Distance Learning(CCDL)といった遠隔教育事業を開始し、英語、中国語などで、海外提携校との共同ゼミナールを展開している。日本語も、こうしたCCDLの活動の中で、大きな役割を果たしているが、とくに、国内外の教育現場においても、非母語話者の日本語教師が、ビデオ会議システムを利用して、母語話者とのインターアクションを行うことで、日本語教育の支援、教授活動上のハンディを克服でき、継続学習の機会が少ない学習者や、上級学習者の学習促進など、学習者のモティベーションを高める機会とも成り得る。

こうした現状を考慮し、ビデオ会議システム(BizMate)やSkypeを利用し、画像のみのインターアクションではなく、音声、および筆記やチャットを用いてのインターアクションである、“ビデオビュー”や“スライドビュー”“ウェブビュー”“テキストチャット”などを利用しながら、海外との遠隔環境の下で、音声、チャット、及び複数同時参加によるインターアクションを主眼に置いた、E-learningの可能性を、海外の研究機関で検証した。
その成果報告として、2005年1月21日に「早稲田大学における遠隔日本語教育」というテーマで研究会を行った。発表者は、主に、遠隔教育を研究テーマとする日本語教育研究科の大学院生で、「早稲田エデュケーション・タイランドとの遠隔教育」、「ビデオ会議システムを用いた会話の授業の試み-西早稲田キャンパスと本庄キャンパスを繋いで-」、「「総合」における遠隔教育-2004年度春学期ワセダ・エデュケーション・タイランドとのオンデマンド授業の試み-」、「ロシア極東大学との遠隔教育-テレビ会議システムを介した1対1のチュートリアル-」などについて、口頭発表が行われた。

なお、2004年度に行われた日本語センターおよび日研の遠隔教育事業は以下のようであった。

プログラム名