表題番号:2003B-046 日付:2005/04/01
研究課題ポートフォリオ評価を活用したオンディマンド型講義における学生評価法の開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学学術院 助教授 浅田 匡
(連携研究者) 人間科学学術院 教授 野嶋 栄一郎
(連携研究者) 人間科学学術院 教授 佐古 順彦
研究成果概要
オンディマンド型講義の改善のための基礎研究として、以下の研究を行なった。
(1)Blogを活用した協調学習の場としての中学と大学の連携による総合的な学習の実践
所沢市立中央中学校において、環境教育(前期:総合的な学習、第2学年全6クラス)の支援を実施する。中央中の教員とカリキュラムの設計を行った後、環境科学の専門家による入門講義(デジタルビデオコンテンツ)の提供、授業時間中のPC操作サポート、Blogを活用した生徒による協同作業支援(サーバの提供、トラブル対応)、インターネットを利用した生徒への調べ学習サポート(アドバイス)を実施した。そのとり組みの一部を第55回関東甲信越地方放送教育研究大会埼玉大会(第52回関東甲信越が校視聴覚教育大会/第8回埼玉県教育メディア 活用大会)(2004年11月26日、所沢市)において公開授業として紹介した。
(2)動画像BBSによる教員研修支援
動画像の添付が可能な電子掲示板システム(動画像BBS)を構築し、所沢市の教員研修で活用した。教員研修のメンバーは小学校教諭:6名、中学教諭:1 名、教育センター指導主事:1名、早稲田大学:西村昭治で、動画像BBSを用い日頃の授業/教室での工夫点等の情報を交換し、教員研修用動画像コンテンツの素材とした。動画像BBSに投稿された記事数は約500で、そのうち動画像が添付されたものは約100であった。この研修については「コンピュータ を使った遠隔研修(e-learning)研究部 研究報告:所沢市教育委員会」としてまとめられた。
(3)高等教育機関におけるe-Learningの実践/評価
ほぼすべての授業がストリーミング動画像として配信される早稲田大学人間科学部通信教育課程の実践において、主として収録場所(スタジオ、教室)の違い、画質、音質等の観点から授業コンテンツの品質の評価を実施し、日本教育工学会等で報告した。
(4)e-スクールにおけるHRの機能分析
e-learningにおいて、学習者の孤立化を軽減させ、学習活動を維持していくことをねらいとしたHRのログを分析し、その機能を明らかにした。