表題番号:2003A-960 日付:2005/12/10
研究課題高等学校新教科「情報B」における教理科学的側面をもった教材開発とそのWeb化
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 高等学院 教諭 武沢 護
研究成果概要
今年度から始まった高等学校普通教科「情報」のキーワードの一つに「問題解決」がある。この教科を通して高校生の「問題解決能力の育成」をめざすことになる。しかし現状では、これに関する教材コンテンツはまだまだ不十分であり、その研究開発ならびに共有化が重要な課題である。本研究ではとりわけ「情報B」の「モデル化とシミュレーション」に関係するコンピュータを活用した教材開発とその検証授業を試みた。
まず、STELLAというモデリング・シミュレーションのソフトウェアの活用を試みた。これは、自然科学(数学、生物、物理)、社会科学(経済、心理学)などの多分野のシステムを対象に、ダイナミックな相関関係を理解させることができるソフトウェアである。これを活用することで問題解決に必要とされる「システム思考」の学習が促されることが期待される。実際に、高校3年生約20名を対象に、モデリングとシミュレーションの授業を試み、一定の成果を得た。
次に、数式処理システムMathematicaの活用である。これは、数学演算機能のみならず、グラフィックス描画機能、プログラミング機能、Web機能をもつ高機能なソフトウェアである。これを用いることでさまざまなシミュレーションが出来るだけでなく、これらの教材コンテンツをWeb化することができる。さらに、webMathematicaを用いることで、Web上でインタラクティブにコンテンツを操作できる。いままで作成したコンテンツに関してはWeb公開し、共有化を図りたい。
URL http://www.f.waseda.jp/takezawa/math/