表題番号:2003A-958 日付:2004/03/22
研究課題政策評価における実務指向教育用の事例教材の開発に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院公共経営研究科 教授 塚本 壽雄
研究成果概要
本研究は、政策評価に関する実務専門人材の養成教育のための事例教材の開発・試作を目的とするものである。2003年度においては、このため、当該教材に関し、①ニーズ把握②海外先行事例(教材内容)等の収集・分析③教材内容及び所収事例パターン等の確定を図り、教材の設計書骨格の提案に至る計画であった。
 具体的には、聞き取りによるニーズ把握の結果等を踏まえて、当面各種の評価手法のうち、最も応用・拡張可能性の高い業績測定(performance measurement)に焦点を絞り、特定の施策・事務事業に関し、いわゆるロジックモデルの作成、これに基づく施策等の目標・目的・達成目標・測定指標・測定手法及び目標値の設定及び目標達成度の評価の一連の手順の理解とこれにかかわる問題点・留意点の学習を可能にする教材を設計することとした。
 そして、その対象施策等としては、各種勘案の上、中立機関による行政苦情処理業務を選択した。その理由は、この業務が対人行政の分野に属するものであることから施策成果(アウトカム)に無形のものの要素を含むなど、業績測定において実務者が直面する可能性のある事態を幅広く網羅し、事例教材としての使用効率が最も高いと想定されたことによる。
 その結果本年度最終成果物として以下の教材設計を得た。
 ①事例教材「行政苦情処理業務への業績測定の適用(仮題)」構成案
 ②教室プレゼンテーション用パワーポイント構成及びデザイン案
 ③グループ学習用課題案
 ④個別予習・復習用課題案
 今後2004年度において内容を固め、その試用を行う予定である。