表題番号:2003A-930
日付:2004/03/05
研究課題スポーツ観戦の脳科学
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | スポーツ科学部 | 教授 | 内田 直 |
(連携研究者) | 日本大学医学部 | 助教授 | 泰羅雅登 |
(連携研究者) | スポーツ科学部 | 専任講師 | 堀野博之 |
- 研究成果概要
- 本年度は早稲田大学赴任の年であり、早稲田大学におけるこの分野の研究のフィールドを確保し、さらにfunctionalMRI (fMRI)データを実際に測定する手続きをおこない、さらに、予備的な実験データの取得をすることを目標として研究をおこなった。この目的はほぼ完全に達成できた。
具体的には、早稲田大学女子ア式蹴球部部員でユニバシアードレベルの技術をもった5名を対象として、日本大学医学部板橋病院にてfMRIの測定を行った。刺激はブロックデザインによるサッカーシーンの視覚刺激で、被験者にはシーンの次の場面を予測しながら視覚刺激を見るように話した。刺激は、20秒ごとのブロックデザインで、ブランク刺激、プレーをしていないサッカーコートの画面、とプレーをしている画像を比較検討した。
その結果、プレーをしていないサッカーコートの場面との比較において、今回の被験者では足の補足運動野の賦活が認められた。
この部分は、運動のデザインを行う脳の部分であり、高度な技術を持ったサッカー選手ではサッカー場面の視覚刺激によりこういった部位が賦活されることが示唆された。