表題番号:2003A-845
日付:2004/10/12
研究課題日本人英語学習者の音韻習得について:韻律を中心とした発音教育の有効性を検証する
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 教育学部 | 専任講師 | 秋田 麻美子 |
- 研究成果概要
- [実験の目的と概要]
韻律中心の英語発音教育の有効性を検証するために、同一リスニング教材を使用して、グループ別に音素識別訓練中心の教育、
もしくは韻律中心の教育を、半期間行った。受講前と受講後の学習者の聴解能力と発音能力をグループごとにそれぞれ測定し、
その教育効果を比較しているところである。
[実験計画実施状況および結果]
(1) 被験者:早稲田大学 教育学部 1年次生 一般英語選択授業受講者
(2) 実験グループ: ① 音素教育グループ ② 韻律教育グループ ③ コントロール (各25名ずつ)
(3) 実験(授業)計画:
各グループ共通の教育内容 同一教材を使用してリスニング・内容理解・発話練習を半期(半年)行う。
各グループ特有の教育内容
① 音素: 日本語音素との対比説明・音素の個別練習・似ている音素の識別練習
② 韻律: 強勢リズム・弱形・音変化(同化・連結・脱落)の説明および発音練習
③ コントロール: 音声教育は行わず、比較文化的な観点で教材を解説し、発話練習
(4) データ収集・分析:
授業の受講直前(2003年10月初旬)および受講後(2004年2月中旬)の2回、同一のリスニング及び発話テストを行った。
2月後半に、大学院生の研究補助員の協力を得て、実施したテストの結果300枚分をエクセル入力した。
現在は、部分的に音響分析を行うとともに、クラスごとの統計処理をしている。