表題番号:2003A-101 日付:2004/03/24
研究課題シェリングの宗教哲学における宗教一般の本質についての研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 社会科学部 教授 那須 政玄
研究成果概要
一昨年から開始したヤスパース『シェリング』の翻訳を、高橋章仁氏(第二文学部助手)、山本冬樹氏と私との三人で精力的に行った。翻訳は、共訳の場合ともすると分割されたものを別々に翻訳し、それを単に合体させて一冊の本にすることもあるが、この翻訳は、三人で逐一訳を検討しながら、また引用文献は一々原書に当たって確認しながら進めている。したがって、思ったよりも時間がかかっている。しかし、2004年3月現在、全体340頁のうち300頁を訳了し、今年の夏に早くを完了し、年内には出版可能と考えている。また、この翻訳の末尾に「改題」として、『ヤスパース「シェリング」の意義と限界』という論文を付そうと考えている。
論文としては、シェリングの『人間的自由の本質』における「悪の根源性」ということをベースに、「善悪について」という論文を書いた。これは2004年9月に発行予定となっている。