表題番号:2003A-029 日付:2004/03/26
研究課題ロシア世紀末文学の明治・大正期日本における受容の文献学的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 文学部 教授 源 貴志
研究成果概要
1-1. 1991年度より2003年度にかけて源 貴志研究室において収集した「ロシア世紀末文学の明治・大正期日本における受容」に関する文献、とくに翻訳文献についての、その細目を含んだ書誌データの作成。
1-2. それらのデータに関して、国立国会図書館編『明治・大正・昭和翻訳文学目録』等、既存書誌との比較考量。
1-3. 上記翻訳文献のロシア語原題等に関する調査検討。
 早稲田大学比較文学研究室に所蔵する明治・大正期翻訳文献のロシア文学に関わるものについての同様のデータ作成と検討(2004年度継続)。
1-4. これらデータの電子データとしての利用のためのデータ調整(一部、学生が卒業論文のために作成した書誌――ゴーゴリ関連邦語文献書誌など――をもあわせ、原則としてWEB上での公開を予定して調整中)

2. 二葉亭四迷訳「浮き草」に関する註釈的研究(2004年度第一文学部授業「ロシア語ロシア文化選択演習6」と連動)
2-1. トゥルゲーネフ「ルージン」のロシア語テキスト(電子版)の細読・検討
2-2. 二葉亭四迷訳「浮き草」のテキストロジー上の検討
2-3. ロシア語テキストと「浮き草」テキスト比較による角川書店版「日本近代文学大系」本頭註・後註レベルの註釈作成(2004年度・2005年度継続)
2-4. 上記作業を通じて、二葉亭四迷訳「浮き草」についての論文執筆(2004年度執筆・公開予定)