表題番号:2002C-201 日付:2003/05/10
研究課題国際シンポジウム「シュッツとアカデミック・パートナーたち」のための準備研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 第一文学部 教授 那須 壽
(連携研究者) 文学部 教授 佐藤 慶幸
(連携研究者) 文学部 教授 長田 攻一
研究成果概要
1) 特定課題研究助成費(課題番号:2000C-003)ならびに科学研究費(課題番号:13610241)の交付を受けて作成された、アルフレッド・シュッツの蔵書への「書き込み」のマイクロフィルムをすべて点検し、その「書き込み」の量と質の両側面に着目しながら、書き込みのある蔵書154冊を5段階に分けたリストを作成した。
2) そのリストに、①「早稲田大学シュッツ文庫」所蔵のニュースクールにおけるシュッツの講義ノートと、②刊行されているシュッツの諸論稿における、当該書籍への言及の在り方に関する情報をすべて拾い出し、それらを付け加えたより利用価値の高いリストを作成した。この作業は、早稲田大学大学院文学研究科の大学院生の協力の元に行われた。
3) 2003年3月4日から9日にかけて、海外の研究協力者(Ilja Srubar: Professor of Erlangen-Nuerunberg University/ George Psathas: Emeritus Professor of Boston University/ Lester Embree: Professor of Florida Atlantic University)の参加を得て、2004年4月に早稲田大学国際会議場で開催予定の交際会議 "Schutz and his Intellectual Partners" のための準備会議を開催した。
4) その準備会議では、先の1)、2)で述べた基礎資料を全員で丹念に検討しながら、またマイクロフィルム化されたシュッツの「書き込み」をも参照しながら、シュッツの社会(科)学思想を解読する上で取り上げるべきトピックを拾い出し、そのなかから、国際会議で取り上げることが可能な7つのトピックと25人の Schutz's Intellectual Partnersを選定し、さらにそれらの関係について国際会議で報告する研究者を国際的規模で選定することによって、2004年の国際会議のprogram (tentative) を作成した。
5) 準備会議への参加者は、2004年国際会議の実行委員会のメンバーとして、選定された報告者への働きかけ等、会議の成功に向けて協力し合うことが確認された。