表題番号:2002A-927 日付:2015/04/09
研究課題音響信号の時間・周波数解析と診断への適用
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院情報生産システム研究科 教授 犬島 浩
研究成果概要
音響信号の時間・周波数解析と診断への適用
1.背景
 設備の異常早期発見および保守技術は、重要な課題と一般に位置づけられている。運転中にシステムとして機能喪失までには至らないが、故障発生は皆無ではない。これらの故障の発生要因を早期に検知して除去することに大きな要請がある。
2.方法
 ウェーブレット変換による手法の適用を試みる。ウェーブレット変換は、大別して連続ウェーブレット変換と離散ウェーブレット変換の二種類に分類される。ここでは、連続ウェープ‘レット変換を単にウェーブレット変換と呼ぶ。
3.結果
 3種類の音響信号a、b、cについて検討した。aは正常音、bは熟練者が判定できる異常音、cは明確な異常音である。ウェーブレット変換による解析結果は、bの場合でもaの解析結果と明確に違うことがわかる。
4.結論および今後の課題
 ウェーブレット変換を用いることで、フーリエ変換では検出できないような異音を検出できることがわかった。また、熟練者でなければ検知できないレベルの異音であることもわかった。