表題番号:2002A-896 日付:2003/11/26
研究課題日本の機械工業におけるコスト低減に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 大学院アジア太平洋研究科 教授 相葉 宏二
研究成果概要
   日本の機械工業におけるコスト低減に関する研究

本特定課題研究においては過去30年間の機械工業生産品目数千に関して
実質生産単価の推移を研究することを目的としている。必要な基礎資料
の収集、コピーによる整理、データをコンピュータに入れて加工すると
いった手順を踏むため、膨大な工数を要する作業となった。

助成を申請したときの目標は完全にすべてのデータ処理を終え、完璧な
データベースを構築し、データ分析を終えることであったが、一年間
かけ部分的にしか完成しなかった。その理由は工数の読み誤りも若干
あるが、より大きな理由としては本研究に投入できた研究時間が予定
した時間よりも相当少なかったことにある。昨年度早稲田に赴任した
ため申請時は前任校における研究時間を想定した計画をたてたが、
二つの所属を持つためなれないこともあり個人の研究時間が十分取れ
なかった。アジア太平洋研究科における教育(英語と日本語での授業、
各々別に行っているゼミなど)にかかる時間、アジア太平洋研究セン
ターにおける共同研究、企業対象の研修、外部のための教材作成など
想定をはるかに上回った。もちろん結果としては助成を申請した私の
責任である。なおこの研究に直接必要な資料収集、関連書籍収集、
先行研究の探索などは予算を活用して完了している。

引き続き分析を進め、最終的に当初の目標を達成することは当然である
が、当面完璧なデータベースを前提としなくても可能な分析等を行う
ことで部分的にでも成果を発表する計画である。