表題番号:2002A-805 日付:2013/04/18
研究課題英語学習におけるカタカナ英語の意義
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 専任講師 内田 恵美
研究成果概要
本研究の目的はカタカナ英語が英語学習に及ぼす影響を探ることであ
る。また著者の博士論文の一部として行われた実験をより厳密にコント
ロールし、またより多くのカタカナ英語をサンプルの対象として行うこ
とである。多少の遅れと変更はあったが、全体的にはほぼ予定通りに進
んでいると言える。

4-6月は関連資料収集に多くの時間を費やした。また、応用言語学の
権威であるRod Ellis先生による実験方法(research methodology)に
関するセミナー(昭和女子大学にて)に4日間参加し、本研究に関連する
有益なアドバイスを頂いた。また、実験を通して言語学的要素の効果を
調べることを目的とているため、英語の意味、音、語形、頻度などを分
析した。8月にはイギリスのエセックス大学にて、私の博士課程におけ
る指導教官であったPhil Scholfield先生にお会いし、研究の様々な点
においてご指摘を頂いた。また、当初予定していたコンピュータによる
メソッドでは、学生の自然な言語行動とはかけ離れた結果をもたらす可
能性が否定できないため、今回は教室を基にNaturalistic Approachを
取ることとした。この変更のため、テスト作成に予想以上の時間を要し
た。2002年9月-2003年1月にかけては3度に渡るパイロット・
スタディを行った。完成したテストを4月に学生に対して行い、現在デ
ータを入力、分析中である。今年の夏には結果をまとめ、論文を国際ジ
ャーナルに投稿する予定である。