表題番号:2002A-552 日付:2004/03/04
研究課題王陽明文献資料の基礎的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 助教授 永冨 青地
研究成果概要



王守仁は明代最重要の思想家であるが、著作のテキストや、出版の経緯に関する研究は十分になされていない。本研究はこの問題に注目し、研究の基盤として、彼の著作の文献学的研究を手がけてきた。今年は、国内の各図書館に現存する関係文献を探り、王守仁の生前から死後に至るまでの、彼に纏わるさまざまな逸話、伝説を収集し、王守仁の著作の成立と出版を中心として研究を進めてきた。中国・寧波で開かれた「明清浙東文化国際学術研討会」において「関於王守仁『良知同然録』的初歩研究」(2003年12月6日)、東洋大学白山校舎で開かれた「東アジア出版文化の研究」B・E班合同研究集会において「王守仁逸存書の研究」(2004年1月9日)などの学会発表を行い、論文の発表も予定している。