表題番号:2002A-001 日付:2003/05/07
研究課題ゲーム情報学およびその応用研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 政治経済学部 教授 瀧澤 武信
研究成果概要
2002年度特定課題研究の期間中に(1)2002年7月24日にカナダのEdmontonで開催された情報処理学会ゲーム情報学研究会で"Contemporary Computer Shogi (May 2002)"を発表した.これに関するデータ収集については,部分的に2001年度の研究の継続である.また,(2)2002年11月16日に開催された第7回ゲーム・プログラミング ワークショップ 2002で将棋プログラマの柿木義一氏との共著で「世界コンピュータ将棋選手権における対戦組み合わせシステムの有効性」を発表した.また,(3)2002年12月にCambridge University Pressから"More Games of No Chance"(Richard Nowakowski (Ed.))が出版されたが,そこに,2000年7月にBerkeleyのMSRI(全米数理科学研究所)で発表した"An Application of Mathematical Game Theory to Go Endgames: Some Width-Two-Entrance Rooms With and Without Kos"が収録されている.
 さて,2002年度の研究の成果の一部については,上記の研究会で既に発表したが,2003年8月に行われる情報処理学会ゲーム情報学研究会でコンピュータ将棋の現状についての発表を行う予定である.さらに,コンピュータ将棋選手権における対戦方式の数理的な研究およびその実験報告を別の機会に発表する予定である.また,数理ゲーム理論の応用としての囲碁の終盤の分析法についてもUC BerkeleyのBerlekamp教授の研究グループと共同研究を続けていきたい.