表題番号:2001C-201
日付:2005/11/28
研究課題中国語チュートリアル遠隔学習システムの国際共同開発-学習プログラム企画とデジタル教材作成-
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 政治経済学部 | 教授 | 砂岡 和子 |
- 研究成果概要
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チュートリアルシステムとは言語運用能力に焦点をあてた新しい外国語学習形態で、チュータ1名対学生4名までの小人数レッスンを実現するため、ビデオ会議システムを用い有資格専門チュータが個別に発話訓練をおこなうプログラムである。平成11年末から申請人グループ〔代表砂岡和子(政経)、小川利康(商)、村上公一(教)、楊達(文)、劉傑(社)、杉田泰史(法)、楊立明(語研)、青山瑠妙(教)〕は早稲田大学と韓国高麗大学、国立台湾師範大学および北京の首都師範大学とネットワーク型中国語語学演習(簡称CCDL)実施の中で、実践的口語コニュニケーション能力開発システム構築を目指し、台湾師範大学との間で中国語チュートリアル国際共同開発計画に基本合意した。
本年は早稲田学内完結型で模擬レッスンを数回実施しデータ収集と講評を通じて従来型教場語学授業との比較分析を行った。成果は学習に即還元可能なデジタル教材や授業報告にまとめ、国内外の遠隔関連会議で発表して先行研究者と討議し、将来展望の認識を深めた。平行して2003年春出版を目標にチュートリアルプログラム用の受講者テキスト編纂ならびにチュータ養成マニュアルの作成に着手した。
同時にCCDL研究所中国語部会と共同し上記海外3校とのテレビ会議(2001年度実施回数10回)、CU-SeeMeチャット(平日平均20-30名の学生参加)、HomepageベースのBBS交流(2001年4月-7月間;台湾師範大学と早稲田大学間の投稿数650件、首都師範大学(北京)と早稲田大学に87件、高麗大学と早稲田大学は162件;パナソニック㈱調査資料による)を実施し、その学習成果を記録に収め資料分析研究を進めた。2002年3月中旬には台湾師範大学を訪れ、現地責任者や研究者と中国語チュートリアルプログラムの教学体制、ハード構築、教師トレーニングシステム、テキストおよび教師マニュアル編修の打ち合わせ討論を行った。その結果、現在ISDN回線のテレビ会議システムを、近い将来IP接続に代え通信コスト軽減を図ること、台湾師範大学チュータ候補の2002年後期本学派遣、テレビ会議による中国語スピーキング能力テスト講義などが内定した。2002年12月下旬には本課題チーム主催による中国語学遠隔教育に関する国際シンポジウムを開催予定で、遠隔授業の海外協力校と世界の中国語遠隔教育に関する専門家を招請し論文発表を依頼するほか、海外3ケ所、国内1ケ所をISDN回線で結び会議の様子を実況放映する。