表題番号:2001C-012
日付:2003/04/10
研究課題アジア太平洋地域の経済教育に関する国際共同研究のための企画調査
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | アジア太平洋研究センター | 教授 | 山岡 道男 |
(連携研究者) | 政治経済学部 | 教授 | 笠松 学 |
(連携研究者) | アジア太平洋研究センター | 教授 | 眞野 芳樹 |
(連携研究者) | 教育学部 | 教授 | 稲葉 敏夫 |
(連携研究者) | アジア太平洋研究センター | 教授 | 西村 吉正 |
(連携研究者) | 教育学部 | 教授 | 藁谷 友紀 |
- 研究成果概要
- 2000年度と2001年度において、米国のネブラスカ大学のウィリアム・ウォルシュタッド教授とセント・クラウド大学のケン・レベック助教授が高校生用に開発した『経済リテラシ-テスト:TEL3』のフォームA版を用いて、日本の高校生・大学生とアメリカの大学生を対象として、経済理解力テストが実施された。この二国間の比較調査をアジア太平洋地域に拡大して国際的な比較調査を実施するために、代表研究者が中心となり、当該地域の経済教育研究者・専門家との共同研究のためのネットワーク作りを行なった。
その結果、アジア太平洋地域に属する米国、韓国、中国、フィリピン、ニュージーランドにおいて、『経済リテラシ-テスト:TEL3』のフォームB版を用いて、2002年度と2003年度において経済理解力テストが高校生と大学生に対して実施されている。日本においては、2002年度の後半期(2002年9月から2003年3月)にはポストテストとして行なわれ、また2003年度の前期(2003年4月より8月)にはプレテストとして実施されている。韓国においては、2002年度の後期において、大学生と高校生の双方のデータは既に入手されており、また、中国とニュージーランドにおいては、同時期に大学生に対して既にテストは実施済みである。
今後は、中国とニュージーランドの高校生と、フィリピンの高校生・大学生のデータを2003年度の前期中に入手し、その後にデータ分析と報告書の作成をした上で、2004年度において、関係者を招いて国際シンポジウムを早稲田大学で開催する予定である。なお、これらのテスト結果に関しては、2003年度中に、経済学教育学会、日本社会科教育学会、日本高等教育学会で随時報告を行なうと同時に、米国経済教育協議会(NCEE)の年次総会でも、既にデータ解析が進行中の日本・米国・韓国のテスト結果に関して共同の分科会を組織して、各国のテスト参加者が報告をする予定である。