表題番号:2001B-046 日付:2003/11/26
研究課題総合活動型日本語教育としての問題発見解決学習の理論と実践
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 日本語研究教育センター 教授 細川 英雄
(連携研究者) 日本語研究教育センター 助教授 宮崎 里司
(連携研究者) 本庄高等学院 教諭 望月 真帆
研究成果概要
 
 本研究では、総合活動型日本語教育としての問題発見解決学習の理論と実践という位置づけのもと、従来ほとんど検討されることのなかった高等学校レベルの国語教育と、外国人留学生のための日本語クラスにおける総合的な言語学習活動の教室実践の比較に焦点を絞り、考察・検討を行った。
 第2言語としての日本語教育としては、代表者の担当する日本語研究教育センター別科日本語専修課程「総合6」クラスの記録をとり、これを分析・検討することによって、教室プログラムと学習者の達成の関係をデータ化し、教室活動の中で、学習者がどのような能力を身につけ、またそれは活動のどのような部分で支えられているかを検討した。
 第1言語としての日本語教育としては、附属高校生のために開設された事前導入教育としての「文章表現」のプログラムを作成し、この実践をもとにデータを収集した。
 本研究は、具体的な教室実践を比較し、その中での学習の状況や教師役割を分析することによって、教室活動そのものの設計および組織化と支援についての理論を構築するところにある。この成果については、現在、『考えるための日本語-問題発見解決学習のすすすめ』(単行本として刊行を予定、出版社は未定)の形で公表を考えている。