表題番号:2001B-036 日付:2003/05/07
研究課題青年期の運動履歴が中高年期におけるスポーツ活動歴と体力プロフィールに及ぼす影響
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 助教授 岡田 純一
(連携研究者) スポーツ科学部 教授 加藤 清忠
(連携研究者) スポーツ科学部 教授 矢島 忠明
(連携研究者) スポーツ科学部 教授 小野沢 弘史
(連携研究者) 人間科学部 教授 宮城 淳
(連携研究者) 人間科学部 助手 柳谷 登志雄
(連携研究者) スポーツ科学部 助教授 鳥居 俊
(連携研究者) スポーツ科学部 教授 宮内 孝知
研究成果概要
大学運動部出身者の中高年期における運動・スポーツ習慣の実態を明らかにすることを目的とし,過去の運動経験および現在の運動習慣に関する質問紙調査を実施した.9つの競技種目(野球、漕艇、陸上、テニス、柔道、水泳、アメリカンフットボール、ウエイトリフティング)の本学体育各部出身者2,145名に対して調査用紙を配布し,777名から回答を得た.
その結果,以下のようなことが明らかとなった.
1)98.4%が日常生活の中で運動やスポーツは大切だと考えていた.
2)在学時の週間頻度は全体で5.56±1.57日/週,一日の平均練習時間は3.23±1.44時間/日であった.高値を示したのは頻度において水泳(6.14日/週),時間においては庭球(4.62時間/日)であった.
3)大学卒業後も定期的な運動を継続したものは59.6%であった.そのうちゴルフの割合が34.4%を占めていた.しかし,4日/週以上の高い週間頻度を有するものの中でもっとも実施されていたのはウォーキング(34.8%)であった.
4)健康・体力増進を目的としてスポーツを行うものが多数であるが,勝つために行うという意識が一般よりも高かった.また,現状をさらに改善したいという意欲が高かった.
5)大学卒業後も運動を継続している群では31.9%が人並み以上の体力があると感じていた.非継続群においても一般より体力が低いと感じているのはごく少数(6.5%)であった.
以上の結果から,大学運動部出身者は学生時のスポーツ経験を背景に,その後も積極的に運動・スポーツを継続ようとする意識を持ち健康・体力レベルを維持していることが示唆された.