表題番号:2001B-030 日付:2003/06/30
研究課題走運動技術獲得のためにマルチメディアを活用した教育システムの研究開発
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 人間科学部 教授 鈴木 秀次
(連携研究者) 人間科学部 助教授 西村 昭治
研究成果概要
本研究は、体育・スポーツの場における走力向上に役立つ写真・動画等を中心とした教材をマルチメディアデータベース化することと、それらをインターネットを介して公開するシステムを構築することであった。我々の研究は、走運動という“動き”を主体とするコンテンツをマルチメディア技術により“理論”と統合化して公開するところがこのシステムの特徴である。
2001年度には、子どもゆめ基金(独立行政法人国立オリンピック記念青少年総合センター)の助成金の交付も受けて「速く走るための動きを科学的に解析してみませんか」を実施し、そこでコンテンツ開発、特に指導法も含めたデータベースを開発し、教材として提供した(研究成果参照)。学校教育において科学的な指導を行う必要性を強く認識し、特に身体運動の基礎となる走運動(ランニング)について、その動き(動画・静止画と解析データ)、地面反力(解析データ)、筋活動(筋活動電位)を示し、ランニングという身体運動が科学的に見てどのような裏付けのもとに成り立っているかの学習素材コンテンツデータベースを開発した(研究成果参照、(http://www.kine.human.waseda.ac.jp/index-j.htm)
2002年度は、本学人間科学部が2003年度から開設の通信教育課程のなかで使用する教材「体育実技II」を制作し、オンデマンド授業を可能とした。学生がインターネット(Waseda-net)のブロードバンド接続によって、自宅に居ながら、いつでも好きな時間に、このオンデマンド型の授業に参加することは画期的な企画であった。2003年度の春学期で提供するデジタルコンテンツの内容は、より健康になるためのランニングおよびストレッチングについての意義と理論、さらに実技をデータ、映像、写真を交えてパワーポイントで解説した(研究成果参照)。