表題番号:2001A-895
日付:2003/04/30
研究課題亡命者の帰属意識―エーリカ・マンとその家族を中心に
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 人間科学部 | 教授 | 村上 公子 |
- 研究成果概要
- ナチ・ドイツ亡命知識人のアイデンティティの変化の観察サンプルとして、エーリカ・マンが1938年英語で発表した最初の著書"School for Barbarians"の全テキストをスキャナーのOCRで取り込み、テキスト中で一人称複数の代名詞が示す対象を分析。この著書では、著者を含めた総称の一人称複数の代名詞は「ドイツ人」とりわけ「亡命ドイツ人」を示すために用いられる例が多いことが分かった。今後、これ以降のテキストにおいて 一人称複数の代名詞が示す対象を分析し、そこに変化が見られるかを確認する必要がある。