表題番号:2001A-854 日付:2002/05/04
研究課題産業モデルの変化の研究:サプライチェーンマネジメントを中心に
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 商学部 教授 根来 龍之
研究成果概要
インターネットが産業モデルの変化にどう影響を与えるかについて研究を行った。
比較の透明性、個別顧客との情報交換の経済性向上を通じてスイッチングコストを下げるというのが研究の暫定的結論である。
この知見に基づいた具体的研究を、01年度においては二つの著作の一部として発表した。
ひとつは、デジタル財の産業モデル変化を題材に、産業モデルとビジネスモデルの関係について論じた論文。
もうひとつは、企業と消費者との顧客関係のモデルを論じた書籍である。
前者においては、サプライ主体間の分業モデルをめぐる議論に今回の研究が反映している。
後者においては、消費者をサプライチェーンの最終主体と考えた場合に、「比較の透明性、個別顧客との情報交換、スイッチングコスト」という3つのキーワードを使って顧客関係のオープン性を定義できることを示した