表題番号:2001A-594 日付:2003/05/22
研究課題データ伝送・保存における高圧縮無杢符号化に関する研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 理工学部 助手 野村 亮
研究成果概要
本研究では無歪データ圧縮符号の性質に関して評価を行った.無歪データ圧縮符号は通常平均符号長を用いて評価されており,
その評価基準の下では最適な符号が提案されている.平均符号長はあくまで平均を評価しているためひとつの情報系列を符号化
した際にその符号長が短くなるという保証はない.その様な視点から近年オーバーフロー確率という評価基準が提案された.
これは符号長がある値より長くなってしまう確率を評価したものである.本研究では,このオーバーフロー確率について
まずオーバーフロー確率が最小になる符号を提案し,それを用いてオーバーフロー確率が最小になる限界を評価した.また,
平均符号長の意味で最適な符号のオーバーフロー確率を評価した.これらの成果は今後論文誌に投稿予定である.