表題番号:2001A-528 日付:2003/05/13
研究課題新感覚派文学における言語観の歴史的研究
研究者所属(当時) 資格 氏名
(代表者) 第一文学部 助教授 十重田 裕一
研究成果概要

今年度は昨年度に引き続き、新感覚派文学に特徴的な言語観を、1920年代マス・メディアの拡大にともなう文学受容の場およびメディア状況の変容という視点から解明するべく、継続して研究を進めた。
様々なマス・メディアが交錯する1920年代で特に力点を置いたのは、映画と出版である。出版のなかでは、1920年前後に創刊された総合雑誌「改造」(1919年創刊)と「文藝春秋」(1923年創刊)を重視し、これらの雑誌が作家の創作ならびに表現とどのように関連するかを検討した。
このような研究計画のもと、今年度は、大学院生やデータ入力に習熟した社会人の助力を仰ぎながら、前年度に調査、収集したデータを整理する一方、研究成果を公表することに力を注いだ。現段階で公表した主な論文は、「研究成果発表」に示した以下の4点である。他にも、2003年度中に、研究成果を発表する準備を進めている。