表題番号:2001A-142
日付:2003/02/23
研究課題通信と放送の融合の経済分析
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学部 | 教授 | 土門 晃二 |
- 研究成果概要
- 本研究では、通信と放送の融合の現状をインターネットを対象にして考察し、その特性を経済モデルを用いて分析している。インターネットでは双方向性、および低費用でのコンテンツの供給が行われており、従来の一方向へのマス・コミュニケーションの形態は崩れてきている。そのような中で、情報の受け手が一方で同時に情報の発信者になっており、インターネット上でのコンテンツは利用者が自分の情報を発信しそれが不特定多数のものに見られることを前提として、増大を続けている。
経済モデルを用いて、この特性のもとで、インターネット上での情報量は過多なのか過小なのかを分析した。その条件は、コンテンツの競争効果とコンテンツの受けての及ぼす外部性の程度によって決定されることを明らかにした。また、インターネットの参加者が増加するにつれて、コンテンツの過小性が増すことを、例題を用いて明示的に求めている。