表題番号:2001A-137
日付:2002/06/14
研究課題インターネットによる環境計画立案の方法論開発及び支援情報システムの運用
研究者所属(当時) | 資格 | 氏名 | |
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(代表者) | 社会科学部 | 教授 | 土方 正夫 |
- 研究成果概要
- 本研究は環境計画を策定する際に、その内容として盛り込むべきことがらを、日常
的に運用されるコミュニケーションシステムから抽出することを目指した研究であ
る。
個別の具体的地域特性に基づく問題発生機構への理解無しには、問題解決策として
の環境計画は機能しない。また、環境問題は基本的にリスクを伴う問題であり、ダイ
ナミックに変化する不確定な状況の中で意思決定を行わざるをえない問題である。従
来、環境計画策定の問題解決意思決定システムは主として国や地方公共団体の中で閉
じていたが、近年、インターネットの普及等により、社会的にオープンなシステムの
中で、地域の構成主体である住民、企業、地方公共団体の相互コミュニケーションに
基づく相互カップリングを目指した計画づくりの試みが始まっている。
本研究では、環境計画づくりの方法論として、インターネットを活用し、意思決定
と情報の乖離という問題を解決すべく、計画づくりのプロセス分析を行い、情報シス
テムを活用した方法論の開発を行った。具体的には、データと情報を峻別し、Web上
で問題意識情報から仮説をまとめ、この情報に基づくデータをインプットとし、文脈
形成をアウトプットとするWeb上でのヒューマンコミュニケーションインターフェイ
スといえるProject Oriented Multi Media Information Systemの開発を行い、実験
的な運用を行った。
この情報システムの公開範囲、アクセス権等実際のシステム運用に関しては、問題
が残されているが、実験的には一応の成果を挙げることができた。